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The Band / The Band 

今晩はトリスのハイボールを飲みながら、「東京物語」を鑑賞した。
さすが名作と言われるだけのことはある。
さすが世界の小津と言われるだけのことはある。本当にそう思う。

うら若き10代の頃は「ハリウッドなんてクソ食らえ!」てなテンションで、
日独伊仏の古典的名作をよく意味もわからないままに漁っていた。
思い返すと、当時のオレは躍起になって一体何と戦っていたんだろう。
娯楽は娯楽で良い。逆に今は「アートなんてクソ食らえ!」と思うほどである。

実のところ、そのとき「東京物語」について抱いた感想は、とにかく「眠い」だった。
良い創作というのは、スノッブな理由で接する者に対して頑なに門戸を閉ざすらしい。
「世界の小津と言われるからには・・・」では駄目なんである。

年始に帰郷した。その晩、母親はそそくさと寝てしまい、父親は酔っ払ってダウン。
時計の針はもう午前二時を回っていたんだけど、何だかこのまま寝るのはシャクだと思い、
鑑賞にたえるものはないか探し回ったところ、ビデオ「東京物語」の発掘に成功した。
飲み残した焼酎を片付けつつ見始めたが、意外と長い作品なので結局途中で寝てしまった。

改めてちゃんと、と思ったので、荻窪のツ○ヤでDVDをレンタル。それを今晩見たわけで。
「世界的評価」なんていう肩書きは関係ない。ていうか、関係ないから「世界的」なんだな。
「西洋から見た東洋」という方法で、地域や文化を限定する静態的なモダニズムの価値観。
この作品を見る限り、小津はそういうものをあまりにもあっさりと超越しているように思う。

科白がとてもユーモラスで、登場人物すべてに対して好意的な解釈が可能だし、
同アングルで別内容を撮ることによる時間表現は、ただただ見事としか言いようがない・・・
というようなことはオスギに任せておけば良い。淀川さんも水野さんも亡くなったしな。

映画は見終わったものの、ハイボールの余韻が残っていたのでそのままロックに進んだ。
音楽が聞きたくなり、始めはビーチ・ボーイズの「20/20」あたりを、と思ったんだが、
どうもウィスキーにはアワヌ、と考え直してザ・バンドを引っ張り出してみた次第なんである。

とても評価の高いアルバムである。恐らくそういう理由で昔購入したに違いない。
「東京物語」の勢いで、「これも今のオレなら理解できるんじゃ・・・」と踏んだわけだが、
予想と相反して「今のオレ」でもまだザ・バンドにはかなわなかった。

いつかは渋すぎる声で「良いねぇ」と首肯ける夕べが来るのだろうか。
たとえばスクリッティ・ポリッティの「キューピッド&サイケ」など、「・・・やっぱりわからん!」
という作品を何枚か所持しているが、それはそれで意味があるような気もする。
だが無論、作品紹介にはなってない。わかるようになったら再レビューしようと思う。

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