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The Piper At The Gates Of Dawn / Pink Floyd 

アルバムの1曲目、「ピッ、ピピッ、ピピピピッ、ピピッ・・・」ってのが始まると、
否が応でも心が躍る。わくわくする。こういうのはなかなかない。
ていうか、いきなり音楽自体のこと書き出したのが初なくらいだもんな。

シド・バレットの才能がめいっぱい開花、満開の作品だす。
シドって言やぁ、ピストルズのベースに決まってるっちゅうキッズたちに告ぐよ。
そんなキッズさえ、キョウビあまり存在しないのかも知れないけどさ、
それはそれで悲しい気もするけどさ、シドって言やぁ、やっぱバレットっしょー!

バレットとか言うと、「アァ、くれいじーダイヤモンドね」みたいな言われ様。
違うんだよなー。「くれいじー」だからとか、そんなんじゃなくて、
このお人は普通に天賦の才の持ち主だから。判官びいきでもなんでもない。
例えばニック・ドレイクや「ゴッホ」に対する評価やらとは別問題。

何が違うって、その群を抜いたスター性。
実際に会ったわけじゃないし、ライブを見たわけでもない。
だけど、ステレオから流れる頓馬なボーカルとデタラメギターを聞けば、
彼があまりにも魅力的な人間だったということがよくわかる。
(「ゴッホ」もスター性あったのかも知れないけど、絵だけからではチョットね。)

バレットは本作中、とにかく明るく楽しげだ。縦横無尽に遊びまわっている。
そのフレーズを完コピしたところで、絶対に良いはずがない。
大人が子供の砂遊びを真似てみても、昼メロのエンドロールが関の山だ。
ジョン・レノンは頭でっかち、ミック・ジャガーはコンサバ、
してみるとシド・バレットは最もスポーティで、稀有な瑞々しさを持っている。

基本的にずぶサイケなので、途中「もういいや、眠い」ってなりそう、で、ならない。
全曲意外とキャッチー。言ってしまえばそれもバレットのおかげだと思う。
彼が弾き、歌えばサイケな曲も人なつっこくなる。おいおい、ベタボメだな。

ソロ作の「帽子は笑う?」も素晴らしいけど、やっぱりバンド時代の方が
本来の魅力や勢いが出ているので、今回はこちらを押してみた。
しかししかし、いずれは「帽子」についても書くんだろなー、ってくらい。
フロイドの面々が助けたからヤットコサ作品になった、という評価が大半だけど、
そこはやっぱりバレットが歌い、演奏するからこそ「聞ける」んだと思う、オデは。

さて、ピンク・フロイドというバンドは面白い。変わっている。
プログレ、で括られがちだが、クリムゾンやイエス、ジェネシスとは違う・・・
とか言い出すと、いや、クリムゾンと、イエスやジェネシスは・・・ってことになるので、
要するに「音楽ジャンル」ってもの自体がほんとアテにならないものなんだけど、
それでもやっぱりフロイドを「プログレ」で括るのは、心から納得ができない。

本作の後は「神秘」とかいう良くわからない中途半端な作品を出しつつ、
「狂気」でプログレの代名詞になったかと思えば、「あなたがここにいて欲しい」では
過去のメンバー・バレットをめいっぱい偲んでみたり、右往左往なのである。
プログレでありながら、バンドっぽい。人間味を残しているのだ。

ロバート・フリップはイーノと仕事をするなど、とても現実的で同時代的なのだが、
権謀術数、頭脳派っぽいロジャー・ウォーターズ、器用そうなデヴィッド・ギルモア、
いずれもソロ活動くらいで、思いのほか外へ向かった活動をしていないように見える。
何だか「プログレッシヴ」じゃない、のに、世間ではプログレという位置づけ。

バレット不在のフロイドの作品や系譜とあわせて本作を聞いてみると、
余計にそのバンドの魅力を感じることができるし、反転してバレットの魅力も倍加する。

でも結局はこのアルバムが一番好き。全然プログレじゃないけどね。
まーいっか。大体タンジェリン・ドリームが「プログレ」ってこと自体、よくわかんないし。
とどのつまり、「音楽ジャンルなんて捨てっちまへよ!」って夜話でしたはー。

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