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Dizzy Heights / Lightning Seeds 

今晩は雨です。イッパイアッテナのライブ当日は雨が非常に多い。
今回はどうやら前倒しで降ってるみたいなんで、明日は何とか降られずに済むかな?
バンドを本格的にやり始めるまでは、日中の雨も決して嫌いじゃなかった。
ライブを頻繁にやるようになってからは、移動に搬入・搬出、どれもが三割増しくらいで
煩わしくなるから、いつしか普段も含めて雨降りが苦手になってしまった。

でも今晩の雨はそんなに悪くない。なかなか良い雨音を鳴らしてくれている。
ライトニング・シーズの音楽は、きっとアウトドアには似合わない。
部屋の中で外の雨音を聞くシチュエーションにぴったりだ、と日本人のボクは思う。
にも関わらず、前作「Jollification」収録の「Lucky You」はサッカー・ユーロ1996の
イングランド応援歌に抜擢され、大ヒットを記録している。

ライトニング・シーズの音楽がサッカーと友好関係を持つことができる理由とは?
現代英国では、たとえサッカー好きでも、ミドル・クラス以上は競技場へ足を運ぶことなく、
自宅でTV中継を観戦するのが一般的らしい。スポーツ観戦はインドアがリアルなのだ。
日本では「やっぱ生でしょ!」という信仰が持続しているが、英国では既に崩壊している。
ビクトリア期から蓄積された英国の深刻な金属疲労は、文化全体に浸透済みなのだ。

・・・と、調子づいて大風呂敷を広げるのも気持ち良いが、そろそろ本題に戻ろう。
ライトニング・シーズは、80年代にエコバニやペイル・ファウンテンズのアルバムを
プロデュースしたことで有名なイアン・ブロウディのプロジェクト(?)。
オリジナルラブ=田島貴男、コーネリアス=小山田圭吾、という名前を並べれば
何だかオシャレっぽいけど、イアンはオシャレというより堅物な職人って感じ。

ライトニン・シーズ名義の4枚目になる本作は、ほんとよくできたアルバムである。
全12曲捨て曲なし。12枚シングル切れます、って営業かけられても十分納得できる。
とにかくポップ。ただ、音は80年代フレーバー満載なので、生理的に駄目な人は多いかも。
ダサイと言うのは簡単。でも「ダサイ」の一歩手前でギリ踏みとどまってるセンス。
こういう人、なかなかいないんだよねぇ。金属疲労は伊達じゃないっす。

「オシャレ」っぽい、というのも意外と簡単。重要なのはこの「ぽい」ってとこ。
同語反復になってるけど「オシャレ」は基本的に「ぽい」ものだから、
模倣すること自体が「オシャレ」に含まれている。模倣は研究次第で何とかなる。

ちょっと前まで80年代ルネサンスみたいな時期があったけど、
間違ってもそれによってライトニング・シーズの株が上がることはない。
英国伝統の60年代・美メロと80年代・エレポップを絶妙なさじ加減で調合し、
「ぽい」ものではなく腰の据わったオリジナリティを作り上げているからだ。

もちろん日本にだって大昔から続く伝統的な「表面」の文化がある。
思想家ロラン・バルトは、そんな日本文化をテーマに「表徴の帝国」という本さえ書いている。
能も歌舞伎もビジュアル系も、連綿と受け継がれる我が国特有の文化なのだ。

「表面」自体に価値を見出すことは、「内面」やオリジナリティへの無関心を意味する。
日本人はそんな「表面」、「オシャレ」を重視するムードの中で、長く歴史をはぐくんできた。
ライトニング・シーズの音楽が日本で市民権を得られないのも当然なのかも知れない。

ア、明日はいよいよ(東)新宿レッドクロスでライブでーす!みんなきてねー!

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